魔法にかけられて|2月|12Months Movie

映画『魔法にかけられて』シネマイラストコラム|映画感想

映画好きイラストレーター3人で、その月に合わせたモチーフが印象的な映画を紹介するnote 12Months Movie を運営しています。 2月のモチーフ『ドレス』で、私がピックアップした映画は、現実世界には見合わないファンタジー感あふれるドレスでニューヨークを駆け回る『魔法にかけられて』です。

pick up Movie

  • 『魔法にかけられて』yuki
  • 『ファントム・スレッド』Eika
  • 『クレイジー・リッチ・アジアンズ』丸ゐまん丸

12Months Movie『ドレスが印象的な映画』はこちら

作品情報

魔法にかけられて

原題:Enchanted
公開:2007年
監督:ケヴィン・リマ
脚本:ビル・ケリー
出演: エイミー・アダムス
パトリック・デンプシー
ジェームズ・マースデン
スーザン・サランドン

あらすじ

おとぎ話の世界・アンダレーシアに住むジゼル(エイミー・アダムス)は、運命の人と出会うことを夢見て森の動物たちと静かに暮らしていた。ある日、ジゼルはトロールに襲われ、木から落ちたところをエドワード王子(ジェームズ・マースデン)に助けられ、運命の出会いを果たす。2人はそのまま婚約して翌日には結婚式!しかし、ドレスアップしたジゼルは、お城へ向かう途中、老婆に井戸へと突き落とされてしまう。ジゼルが落ちていった先にあるフタを開けると・・・そこは現実の世界の大都市・ニューヨークだったー。

アニメーションから実写へ。これまでディズニー映画を沢山見てきた人なら、あれも、これも、それもーーー!!と大はしゃぎしてしまう、ディズニーのセルフパロ満載の本作ですが、カーテンでドレスを作っちゃうのはおそらくサウンド・オブ・ミュージックのオマージュだと思うし、ガールズムービーの定番の爆買いショッピングシーンがあったりと、女の子の好きなものを詰め込んだ映画だと思います。それでいて、ちゃんとパロで入れたモチーフをストーリーに生かしていたり、とても見事な脚本でした。

ジゼルは部屋の片付けのために、動物たちを呼び出すんですが、おとぎの世界と違ってニューヨークにいる生き物って・・・ドブネズミや、鳩や、G・・・なんですよね。笑 最初は驚くジゼルだけど楽しく歌って仲良くなる。どんな人でも、どんな生き物でも、疑わず平等に接するというジゼルの性格を印象づけるには強烈すぎるシーンでした。

ジゼルはこれまで何も疑わずに「運命の人と出会って結婚する」ことが当然の幸せだと思っていたけれど、ニューヨークでジゼルを助けてくれたロバート(パトリック・デンプシー)から、「デートをして、お互いを知るうちに好きになっていく」という考え方を教えてもらって、徐々に気持ちがかわり始める。そして、ただ受け止められるのを待っていたジゼルが、受け止めることができる存在に成長している姿にグッときてしまいます。

だからと言って、安易におとぎ話を否定しないところがこの映画最大の魅力。現実的に強いふりをしてても、本当は運命の人が来るのを待っている人もいる。そんな多様性のある結末になっていて大好きな映画です。
ディズニー+で続編製作決定しましたし、物語も素敵ですが、ジゼルのドレススタイルがめちゃくちゃ可愛いので、ぜひご堪能ください!