インクレディブル・ファミリー|映画イラストコラム

インクレディブル・ファミリー|映画感想イラスト|イラスティガール大活躍!働くママに見て欲しいPixar映画

1作目から気づけばもう14年。大好きな作品なので、ちょくちょくDVDを観ていたので、そんなに月日が経っていたことにびっくり! もう忘れちゃったよ!という方もいらっしゃると思うので、簡単に前回のおさらいと、作品の見所、最後にかるくネタバレありの感想を書きたいと思います!

作品情報

インクレディブル・ファミリー

原題:Incredibles 2
公開:2018年
監督:ブラッド・バード
脚本:ブラッド・バード
製作:ジョン・ウォーカー|ニコル・パラディス・グリンドル
製作総指揮:ジョン・ラセター
オリジナルスコア:マイケル・ジアッキーノ
出演:クレイグ・T・ネルソン/三浦友和(ボブ)
ホリー・ハンター/黒木瞳(ヘレン)
サラ・ヴォーウェル/綾瀬はるか(ヴァイオレット)
ハック・ミルナー(ダッシュ)
サミュエル・L・ジャクソン(フロゾン)
ブラッド・バード(エドナ・モード)
ソフィア・ブッシュ(ヴォイド)

前作のおさらい

かつてヒーロー界のスーパースター:Mr.インクレディブルことボブ・パーは、同じくヒーロー活動をしているイラスティガールことヘレンと結婚。幸せいっぱいのボブを含む、たくさんのヒーロー達が人々の為に悪と戦っていました。 しかし、ヒーロー活動による怪我や建物の崩壊など、被害の声も多く、政府から「全てのヒーローは引退。今後、ヒーロー活動を行うことは、法律違反」と定められ、スーパーヒーローは廃業となってしまうのでした。 月日は流れ、ボブ・ヘレン・二人の可愛い3人子供たちは、スーパーパワーを隠しながら、日常の生活に溶け込もうと、ストレスのたまる日々を送っていました。そんなある日、スーパーヒーローの力を貸して欲しいと謎の女性が現れ、家族総出で凶悪な敵に立ち向かったのでした。

作品の見所

シンドロームとの戦いで、世の中にヒーローの活躍を印象付けたインクレディブルファミリーが大活躍!な感じで始まるのかと思いきや、現状はあまり変わっておらず、ヒーロー活動に対する報道や社会の目は冷たい。身の危険を呈して救ったつもりが、「やらない方がまし」なんて言われてしまいます。物語はヒーローものなんですが、なんだか、自分の日常と置き換えて見えてきちゃうんですよ。

仕事で絶対ヒットする!と思ってお金をかけて導入したものが、全く当たらず大赤字とか。みんなの為と思って作ったものが逆に迷惑がられたりとか。仕事でも家庭でも頑張りが認めてもらえず空回りしてしまう切なさって、多かれ少なかれみんな経験したことがあるのでは? そんな風に置き換えて観ていると、共感しかない映画なんです。

予告を観る限り、ジャックジャックの可愛さが売りな映画になるかと思いきや、今作は、ママのイラスティガールに焦点を当てているところが最大の見所!

前回はうるさいくらい「家庭第一!普通の市民として生活してー!!」って感じで、どなっているママですが、ヒーロー復活のためのミッションを任され、まだ幼い子供達をボブに託して、悪と戦う為家を出ます。久々のヒーロー活動で助けた、たくさんの人々に感謝され、家のことが気になりつつも興奮を隠しきれないヘレンの姿を見ると、本当はずっと仕事したくても我慢してたんだなぁとジーンときます。私、独身だからリアルには分からないけど、子供がいて、自由に自分のしたいことできなくなったら絶対辛いもんな〜。世のお母様方ってすごいよ、本当。なんて考えながら観てました。

アクションも以前よりパワーアップ!イラスティガールのスーパーパワーは、ワンピースのルフィと同じゴム人間なんですが、アイディアがすごい!伸びてジャンプして、膨らんでパラシュートのようになったりと前作でも面白い動きをしていますが、今回は、イラスティサイクルというバイク型の乗り物で疾走するのですが、これまたイラスティガールのゴムの性能を活かした面白い動きをしていて、次はどんなことが型に変形するのかワクワクが止められませんでした!

もちろん、ジャックジャックは予告通り超可愛かったですよ!!未知数すぎる能力と、愛らしい動きにまさかのエドナもメロメロ!!笑 これはもう是非観て確かめていただきたい!夢中になること間違いなしです。大黒柱のMr.インクレディブルは、前作と異なり家事を任され悪戦苦闘。「仕事して稼いできてるんだから。」なんて偉そうにしているお父さんも、一筋縄では行かない家事・育児。子供が頼るのはママばかり。観ていて辛いったらない姿でしたが、家族の絆が強くなっていくのは心温まります。

物語だけでなく、音楽がすごく良かったです。前作同様、マイケル・ジアッキーノさんが担当しているのですが、ピクサーのみならず、「ローグワン/スターウォーズ・ストーリー」や、「スパイダーマン・ホームカミング」などなど、私の大好きな作品の音楽も手掛けてる方。音楽詳しくないから、何がどういいかって、お伝えできないのですが、とにかくかっこいいし、ハラハラドキドキさせてくれます!後、劇中で、各ヒーローのメインテーマが鼻歌程度にちらっと出てくるんですが、エンドロールでめちゃくちゃかっこよく流れるので、最後まで是非お席を立たずに聴いてください!

ちょこっとネタバレあり感想

すごく楽しみにしてたものの、ジャックジャックばかりが活躍する映画になるんだろうなと思ってたので、1とテイスト変わりそうで心配していたけど、変わらずとっても面白かった!!!

「ヒーローとして復活したい」「家族を守りたい」と言う題材が共感できる本作ですが、TVやスマホなど様々なところから簡単に情報を知ることができるようになった現代で、「ヒーロー」=「無条件に助けてくれる存在」とメディアで取り上げられてたら、当たり前に自分を助けてくれると思い込んでしまうし、「ヒーロー」=「器物破損する悪」とメディアが取り上げたら、その意見にすぐ流されてしまう。

自分の目や耳で確かめないで簡単に入手できるメディアの情報を鵜呑みにして流されてるぞ。と言うメッセージも込められているなぁと思いました。

娘のバイオレットの初恋の続きも楽しみにしてたので観れて良かったし、フロゾンは今作も本当にいいキャラしててかっこよかったのですが、私の好きなダッシュがいまいち活躍しないのだけは残念で仕方ない!パート3は是非成長したダッシュ(高校生)的なやつやってほしいです!!!

後、ちょっと敵弱くないですかね?笑 前半のイラスティガールのアクションがかっこよすぎたので物足りなさを感じたのは私だけ^^;?最近、ヒーローものだらけなのでその点だけはちょっと見劣りしてしまったなぁと感じました。ネガティブな意見はそれくらいで終始とっても面白かったので大満足ですが!

アクションも日常的な物語も楽しめる「インクレディブル・ファミリー」。興味持っていただけましたら、是非映画館で観てみてくださいね!