ヘルプ -心がつなぐストーリー-|シネマファッション

ヘルプ -心がつなぐストーリー-|シネマファッションイラスト|映画レビュー|お洒落な映画のファッションをイラストでご紹介しています。
作品情報

ヘルプ -心がつなぐストーリー-

原題:The Help 公開:(製作国)2011年|(日本)2012年 監督:テイト・テイラー 脚本:テイト・テイラー 出演:エマ・ストーン ヴィオラ・デイヴィス ブライス・ダラス・ハワード オクタヴィア・スペンサー ジェシカ・チャステイン 他

あらすじ

1960年代、人種差別が色濃く残るアメリカ南部。ライターの卵の白人・スキーター(エマ・ストーン)は、差別の現状を世の中に伝える暴露本を執筆しようと、生まれた時から白人の家のメイドになることが決められていた黒人の女性たちから話を聞こうとするが、そんなことを話したら主人に殺されかねないと、口を開いてくれるメイドが簡単に見つかる時代ではなかった。しかし、主人のひどい扱いから密告してくれる人が見つかり・・・

映画ファッションポイント

小花柄のブルーのシャツワンピに、薄い水色のカーディガンを羽織った、ブルーのワントーンコーデ。執筆した本のデザインもすごく可愛いのですが、このブルーがピッタリ合っていてとても可愛かったです!

映画の見所・感想

題材は、とてもシリアスなドラマ映画ですが、全体的にとてもコミカルで、あるシーンが爆笑必至な大好きな映画です! 最近の映画だと、『グリーン・ブック』に、題材と明るさが似ていて、『グリーン・ブック』が好きならきっとハマるこの作品なんですが、こちらは女性がメインのお話なので、衣装がとにかくおしゃれで可愛い!60年代のファッションって、そもそもカラフル・ポップで可愛いのが魅力ですが、この映画に出てくる20代前半の白人女性たちは、どデカイ花柄のワンピースに、スプレーバリバリのヘアスタイルで、これでもかってくらいギラギラに着飾ってる。それなのに、働くメイドさんたちは、とても質素な制服を着ていて、黒人さんと白人さんの、立ち位置が明確に対比されているのが、観ていてとても悲しくなります。 でも、終盤で制服を脱いだ黒人さんたちの、カラフルな衣装がとっても素敵!物語の中で、ファッションの変化を楽しめる映画です。 主人公のスキーターは、結婚やファッションに夢中なステレオタイプの同世代の女性たちとは違って、恋より仕事に夢を見る、ちょっと浮いた存在。なので、お洒落だけど、他の人より少しお固めなファッションなんだと思うんですが、現代でも真似したくなるレトロファッションをしていて、すごくすごく可愛いんですよ〜!ビッグヘアーに密かに憧れつつも、癖っ毛でうまくいかないところも、夢と恋とに生きる女のジレンマが現れているようで、わかる!わかるよ〜!と応援したくなります。衣装もすごく多くて、他の登場人物もみんなお洒落なので、また別途描きたいと思います。 このお話は、数人のメイドさんにスポットを当てているので、オムニバスっぽい作りなのも魅力なんですが、私はシーリアのお話が大好き。好きなシーンの話をするとネタバレせずに話せない物語なので、まだ観たことない方はぜひて観て欲しい映画です。